テレビ解説


 フジテレビ系「ノンストップ」瀬戸内寂聴さん圧迫骨折~脊椎椎体骨折~

2014年8月26日放送

高齢者では骨粗鬆症により背骨(脊椎)がつぶれることが多くあります。脊椎圧迫骨折といいます。転倒という外傷が無くても、前屈みになった時、振り向いた時など気づかないうちに発症することも多くあります。背中や腰に強い痛みが生じ、寝たきりになる可能性があり、腰痛が長引く時は医療機関への受診をおすすめます。

診断にはレントゲンやCT、MRIが有用で痛みが強い場合や骨折した骨が神経に触れて足の痛みやしびれ、麻痺が生じた時には入院が必要です。安静でも骨折が癒合せず、痛みや麻痺が強い場合は手術が必要な時もあります。手術は骨折部分にセメントを注入する経皮的椎体形成術(BKP)や骨折した脊椎をインプラントでつなぐ脊椎固定術があります。

骨折に加えて骨粗鬆症の治療も必須で、内服薬や骨粗鬆症の注射(テリパラチド)もあわせておこなうことが重要です。骨折した骨を強くするだけでなく。別の場所が骨折することを防ぐ事が必要です。